諸賞流の組み討ちについて
2025年10月13日 5時17分39秒 (Mon)

68代の御宗家達がNHKに出演されたとき(※※)に、諸賞流は、甲冑兵法の粋で紹介されたものですから、組み討ちで相手の首を取りに行くイメージを強く印象付けらていたように思います。
ただ、諸賞流は、一般の形が多くを占めており、組み討ちの形が多くあるわけではありません。
※※2023年2月15日放送 明鏡止水~武のKAMIWAZA~「戦国の武!甲冑兵法」
組み討ちの形の、一般の形との違いは、上のGIF(※)を見てのとおりで、双方短刀(鎧通し)を持つことと、相手が兜を被っていることを想定していることと、頸動脈を切ってとどめを刺すことです。
一般の形での攻撃対象は、目、喉、頸動脈、脇の下、肘関節、みぞおち、金的ですから、確かに組み討ち時にも有効なものですけれども、一般の形の動きそのものは、もっと身軽な状態を想定しているように思えます。少なくとも、一般の形に、双方が甲冑を着けた状態を想起させる所作はありません。また、相手を制する側が武器を持っていない場合も多くありますので、頸動脈を切る程に明確にとどめを刺す所作もありません。
一般の形が多くを占めることからみて、私の個人的な印象では、諸賞流は、素肌体術であり、その技法が甲冑兵法の組み討ちにも即転用可能な武術、という位置付けになると思います。
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